社員登用制度のあるアルバイト・派遣から就職したいフリーターが注意すべきこと

フリーターから正社員に就職したいと考えた時…

 

「社員登用制度あり」

 

こうしたアルバイトや派遣に魅力を感じる人も多くいると思います。

 

あなたも一度は社員登用制度ありのアルバイトや派遣の仕事に魅力を感じたことがあるのではないでしょうか？

 

そこで今回は、社員登用制度のあるアルバイト・派遣から就職したいフリーターが注意したいことについて書こうと思います。

 

本気で正社員になりたいのならば社員登用制度はお勧めできない。

 

いきなりキツイことを言うようですが、本気でフリーターから正社員を目指しているのならば…

 

あまり社員登用制度には期待しない方がいい!!

 

もし、あなたがこれから社員登用制度ありのアルバイトや派遣から正社員になることを望んでいるのならば、正直あまり期待し過ぎない方がいいです。

 

なぜなら…

 

実質的に機能していないことも多い

 

“社員登用制度あり”というアルバイトや派遣から正社員人なれた!!なんていう人もネット上の就職情報を見ると時々目にします。

 

これを見るといかにもフリーターから正社員になる一つの方法の様な感じがします。…が、要注意です。

 

それというのも“社員登用制度が実質的に機能していない”事が少なくないからです。

 

つまり、“社員登用制度”は“あってないようなもの”であることが少なくないからです。

 

では、なぜ“社員登用制度”が機能していないことが多いのでしょうか？

 

そこには以下の様な理由があります。

 

社員登用制度について“社員がよく知らない”

 

まず、社員登用制度があったとしても“社員がその制度を知らない”ことが少なくありません。

 

良い働き方をするフリーターを見て「社員になったらどう？」なんていう社員の人もいますが、それはあくまでも「普通に会社の求人に応募して採用試験を受けてみては？」という場合がほとんど。

 

「社員登用制度を利用して社員になってみたら？」というわけではないのです。

 

それというのも、一般の社員は人事が一体どんな仕事をしているのかをよく知らないことがほとんどです。

 

また、人事との接点すら無いことも少なくありません。

 

それゆえに、一般の社員は社員登用制度自体の存在自体を知らないこともあります。

 

また、社員登用制度の存在自体を知っている社員でも、あなたのためにどんな風に社員登用制度を利用してあげればいいのか分からない、あなたにどうすればいいのかも伝えることが出来ない人は少なくありません。

 

積極的に人事に問い合わせをしてまでフリーターであるあなたを正社員にしてあげようと考えてくれる社員もいないとはいえませんが、そこまでしてやろうという人は少数派です。

 

“非正規雇用”だからこそ使い勝手がいい

 

また、社員登用制度の存在を知っていて、どの様に人事に働きかけたらいいのかを社員が知っていてもあなたのことを推薦してくれない可能性があります。

 

何故かと言うと…

 

フリーターという“非正規雇用”だからこそ使い勝手がいい

 

という側面があるからです。

 

パート・アルバイト・派遣などの非正規雇用の場合、必要な時に人数を増やして必要のない時には人数を減らせます。

 

一度採用したら簡単に首を斬ることが出来ない正社員と比べて、簡単に人数調整出来る非正規雇用は会社にとって都合がいいのです。

 

また、社会保険や税・福利厚生面から見ても非正規雇用は会社にとって割安の人材ということで非常に都合のいい存在。

 

それ故に会社が“都合がいい”フリーターをわざわざ正社員にして正社員にしたがるかというと…。

 

フリーターとして会社に利益をもたらしてくれるなら、フリーターのままでいてもらった方が好都合なことも会社にはあるのです。

 

本気で求人募集する時には外部に求人を出してしまう。

 

本気でフリーターを社員に登用するつもりのある会社ならば、正社員募集の求人を出す必要がある時、まずはパート・アルバイト・派遣社員から探してもいいはずです。

 

その企業での働き方を知っていますし、それなりに仕事も出来るはずだからです。

 

しかし、多くの“社員登用制度あり”の企業であっても求人募集する時に内部のパート・アルバイト・派遣社員から人を探そうとしません。

 

基本的には求人サイトや転職エージェント、新聞の求人広告やハローワークにいきなり求人募集を出してしまうのです。

 

こういう会社は決して少なくありません。

 

運に左右される要素が強い。

 

また、仮にあなたが社員登用制度を積極的に利用しようという会社に勤務できたとしても、実はこの制度“運に左右される要素が強い”のも問題です。

 

そもそも社員登用制度を利用するためにはあなたのことを“きちんと”評価してくれる人が必要です。

 

いくらあなたがフリーターとしてパート・アルバイト・派遣社員として一生懸命働いても、その働きを評価してくれる人がきちんと評価してくれないと意味が無いわけです。

 

「上司がきちんと評価してくれない…」こんな不満は正社員の間でも沢山ある不満です。

 

こうした中、フリーターであるあなたがきちんと評価されるというのはよほど運が良くなければ不可能です。

 

また、タイミングの問題もあります。

 

いくらあなたを社員に登用したいと思っていてもタイミングが合わなければ、あなたに声がかからないからです。

 

パート・アルバイト・派遣社員から正社員になろうと思ったら…

 

パート・アルバイト・派遣社員から正社員になろう、本気で正社員になろうと思ったら、社員登用制度に頼るのではなく、しっかり就活することが大切です。

 

確かに運良く社員登用制度によって正社員になれたという人もいるのでしょうが、それは本当に様々な条件が揃い、非常に運の良かった状態です。

 

「社員登用制度を期待していたのにいつまでも正社員になれない…」

 

こんな風に貴重な時間を無駄にして、いつしか正社員としてどこも採用してくれない年令になってしまいました…では遅すぎるのです。